twilog まり(@mrmlmary)

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跡3.1【イヴァンEDベルイヴァジャン4】

今回で、ベルイヴァジャンは最終話です。

えろなしです。


*****************



 今日もイヴァンはダルい体をおして自室へ帰った。即、バスルームへ直行する。
「―――ぃいっ…てぇ…」
 ベルナルドに肉を抉られた背中にお湯が沁みる。
『…ャン…』
 熱に浮かされたようなベルナルドの声。
 あれは、ジャンを呼んでいたのではないか?
 イヴァンは今日もベルナルドの精液を掻き出しながら思い出す。
 確信があるわけではないが、ベルナルドはジャンの名前をうわ言のように口にしていた気がする。
 ベルナルドがイヴァンを抱く真の狙いは何なのか?イヴァンに屈辱を与えるためなのか?…ジャンの身代わりなのか?
 駄目だ!絶対阻止だ!!
 イヴァンは自分が大きな快感を得ているからこそ、ベルナルドがジャンに手を出すことが怖かった。もしベルナルドが本当にジャンに手を出した場合、イヴァンがベルナルドから受けている大きな快感をジャンが受けることになる。それを想像するだけで、イヴァンはどうしようもない気持ちになった。
 嫉妬か?自信喪失か?わからない。とにかく絶対にそれだけは避けなければならない。
 イヴァンとベルナルドの関係は一度だけでは終わらなかった。ベルナルドは度々自分の配下の部下一人を使い、見張りをさせたりイヴァンを呼び出させたりしていた。
 イヴァンがベルナルドに抱く感情は、不審と怖気である。
 日頃のベルナルドのジャンに対する態度から、もしかしたらベルナルドはジャンに特別な感情を持っているのではないかと疑っていた。ルキーノに、からかわれてるだけだと窘められても、目の前でベルナルドがジャンになれなれしい態度を取るたび、イヴァンは自分の嫉妬心が暴れ狂うのを感じた。
 …ジャン…!お前は俺の…なんだからな!絶対、絶対に…!
 絶対にベルナルドには渡さない。
 さらにイヴァンに追い討ちをかけたのは、自分の身体の反応である。ベルナルドとなんてやりたくはないのに感じる自分に驚く。正直、認めたくない。しかし、身体の反応は現実を突きつける。
 イヴァンはネコに回るのは初めてだった。しかし、与えられたのは屈辱と、恐怖と、…大きな快感だった。
「くそっ!」
 イヴァンがバスルームのタイルに拳を叩きつける。鈍く、低い音がした。それだけだった。心は全く晴れない。
 イヴァンに事態の打開策など全くなかった。

 バスルームから水が降り注ぐ音がする。
 今日もシャワー浴びてんなー。
 ジャンは思った。
 イヴァンが最近良くシャワーを浴びるようになった。もともとイヴァンもジャンも風呂嫌いである。夜にシャワーを浴びるのはセックスをした後ぐらいである。たまにそのまま寝て、朝に浴びることもあった。
 だが、最近はジャンが帰ってきたときにイヴァンがシャワーを浴びていたり、ジャンが転寝しているときにシャワーの音が聞こえてきたりする。
 これでは、どっかで誰かとやってきたと言っているようなものだ。だが、イヴァンは一貫して女の存在を否定している。
 女買ってることくらい、別に隠すことねぇのになー。
「…」
 ジャンは今日もベッドに座りタバコをふかす。せっかく二人の起きている時間が重なったのだ。お互いに「おやすみ」と言い合って眠りに着きたいと思った。
 向こうでシャワーの音が止まる。暫くして、イヴァンが腰にタオル一枚の格好でベッドに近づいてきた。
「…帰ってたのか」
「うん」
 イヴァンがベッドに腰掛け、銀髪をガシガシと拭いている。
「―――!」
 ジャンは目を見張った。
 跡が…。
 イヴァンの背中に跡があった。それは数日前、ジャンが盗み見た、自分がつけた跡と同じだった。全く、同じだった。まさに、たった今つけられたように、紅い、…跡。
「イヴァン…背中…」
「あぁ?」
「…。背中、拭いてやるよ」
「ああ、サンキュ」
 イヴァンはジャンの動揺に全く気づいていないようで、平然とジャンにタオルを渡した。
 背中の跡は、かさぶたがまだできてはおらず、紅い肉が見えていた。
 ジャンは自分がつけた跡を探した。日数を考えると、かさぶたができているはずである。しかし、それらしきものはない。つまり、この紅い跡はジャンがつけたもの、ということになる。
 まるで誰かが同じ場所に跡をつけているみたいだ。
 誰かが、ジャンがつけた跡をさらに抉っているのだ。
 …誰だ…?
 商売女じゃない。
 プロは跡など残さない。
 どこの誰だ?
 やはり、イヴァンには『女』がいるのではないのか。遊びではない、特定の『女』が。そして、その『女』はこちら側のことを知っている可能性が高い。向こうにはこちら側の情報が筒抜けで、こちらは向こう側の存在を隠されている。イヴァンがどちらを重視しているかは、明白だ。
 その考えに囚われ、ジャンは思考を戻せないでいた。
 内腿に残したもうひとつの跡を確認するかどうか、ジャンは最後まで迷った。それを確かめてしまったら、疑惑は確証に変わるだろう。
 一度は思い直した考えが、別の形で再び湧き上がってくる。
 自分達二人の間に秘密が存在するなんて…。
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ジャンル : アニメ・コミック

tag : LD1 ラッキードッグ1 ベルイヴァジャン

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