twilog まり(@mrmlmary)

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犬を喰うライオン2【ルキEDルキジャン←○○】

2010/5/22にうpした犬を喰うライオンの続きです。

サイトにうpするのはルキーノ視点です。

ジャン視点は2010/10/10スパークで出したコピ本に書きました。
現在はpdfファイルをダウンロード販売しています。

BLをかいてみる。
http://marimolimary.cart.fc2.com/

いまさら続きです。
誰も第1話なんて覚えてません。
でも、第1話を書いたときから、書きたいことはあったんです。
でもルキジャンだったので、書くモチベーションが上がらず放置でした。
すみません。

でも、正直言って、
ルキジャンはもういいや
です。
たぶんもうこれからルキジャンを書くことはないでしょう。
今回でよくわかりました。
私はベルナルドを書くのが好きで、イヴァンを読むのが好きなんだと。

今回、えろなしです。


*****************


 月末、ルキーノは毎月の業務である請求書提出のためにベルナルドの執務室をノックした。扉を開けるとそこに主は居らず、代わりにベルナルドの机に屯していた金髪の犬っコロと銀髪の駄犬の肩がビクッと跳ねた。
「何してんだ? お前ら」
 ルキーノが声をかけたとき、金髪の犬っコロと銀髪の駄犬が数本のロリポップを掴んでポケットにねじ込むところだった。そして二匹のもう片方の手はそれぞれベルナルドの高級タバコを挟んでいた。
「…お前らなぁ…」
 マフィアの次期カポと幹部が、これではまるでミドルスクールどころかエレメンタリーのクソガキと同レベルだ。
「ベルナルドには内緒な!」
 ジャンはそう言うと、イヴァンと額を小突くくらいに寄せ、二人して歯を剥き出しニッカリと笑って顔を見合わせた。
 内緒、と言ってもベルナルドにバレていない筈がない。ベルナルドは毎度毎度ジャンの仕業だと思って、大目にロリポップとタバコを引き出しに入れておくだけだ。CR:5の誰もが、ベルナルドはジャンに甘いと思っているのだ。
 一人でスーツを選べるようになったかと思うと、今日のようにふと子供っぽさを覗かせる。それがジャンカルロだとルキーノは思った。特にイヴァンと一緒にいると、羽を伸ばしっぱなしだ。
 ルキーノは呆れてため息をつきつつ、ソファに腰を下ろした。タバコでも吸って部屋の主の帰還を待とうとしたとき、ノックの音がした。
 しかし、扉から顔をのぞかせたのはベルナルドではなく、巨大なパフェだった。
「!?」
 ルキーノはタバコを落としそうになったが、寸でのところで床に焦げ跡を残さずに済んだ。犬っコロが机から飛び降りてその巨大なパフェへ駆け寄って行った。
「ジュリオ!」
「ジャン…さんっ!」
 巨大なパフェの影から満面の笑みのジュリオが現れた。
「…」
 ルキーノはもう何も言うことはなかった。次に繰り出されるのは見慣れた光景だということがわかっていたからだ。
「サンキュ!ジュリオ。早く食おうぜ~」
「はいっ…ジャン、さん」
 いそいそと金髪の犬っコロと血統書付きのワンコがテーブルを陣取る。この二匹は休憩と称しては毎度毎度大量のスイーツを一緒に食すのだ。
 ジャンはスプーンを口に運んでは、顔をくしゃっとさせて喜ぶ。そんなジャンを見るのが、実はルキーノは嫌いではなかった。無邪気にスイーツに食いついているジャンは、年齢も性別も取り払われて、ただただ無邪気で可愛らしい存在となる。
 …できれば、ジャンのこのような姿はあまり多くの人間に見てもらいたくはないのだが。
 先ほどまでジャンと一緒にじゃれ付いていたイヴァンは、机に腰掛けて先ほどくすねた高級タバコを吸っている。どうやらジャンとジュリオの光景に少々胸焼けを起こしているようだ。甘いものを食べることは何も悪いことではない。イヴァンも甘いものが苦手というわけではない。ただこの二人は食す量が平均より桁違いに多かった。
 イヴァンがタバコを吸い終わる頃、ノックの音もなく扉が開けられた。
「やっと帰ってきやがったか。ほら、今月分の請求書」
 イヴァンが机から腰を下ろし、帰ってきたベルナルドに紙の束を渡した。
「ああ、みんな勢ぞろいか。…月末って感じがするな」
 帰ってきたベルナルドは部屋を見回し、そしてパフェを貪るジャンに目を留めてふっと笑顔を浮かべた。
「…」
 ルキーノは視界の端に映るベルナルドの微笑に対して、喉まで出掛かっている一言を今日もぐっと飲み込んだ。
 ルキーノはジャンと関係を持つようになってから気づいたことがある。
 ベルナルドの視線だ。
 ジャンと一緒にいるといつもふと感じる視線。それは温かくもあり、熱くもあった。
 ジャンを見守ろうとする温かなまなざし。ジャンに焦がれてやまない熱視線。ジャンを優しく撫でるような。
 たぶんマジソン刑務所にいた頃から、ベルナルドは特別な意味を持った眼差しをジャンへ送っていたのだろう。しかし、ルキーノはベルナルドの視線に気づかなかった。
 男が男に対してそのような類の気持ちを持つことを見知ってはいたが、ルキーノにとっては現実味がなかった。だが、ジャンを知ってから、その感情はジャンに絡みつくように周りに漂っていると感じられるようになった。もちろん、ルキーノ自身のも含めて。ルキーノが特別な気持ちをジャンに対して抱くようになったからこそ、他からジャンに向けられる甘さに気づいたのだ。
 見るな。
 ルキーノは先ほど飲み込んだ言葉を、脳みその中だけで再生する。
 口からはため息が出た。
 再生機を頭の中から放り投げるように、ルキーノは勢いよくソファから腰を上げた。
「ベルナルド」
 ルキーノは請求書を渡し、ベルナルドの視線を回収した。

 なんと言っても今最優先で着手しておかなければならないのは、ベルナルドだ。
 ベルナルドの執務室を出た後、本部のエントランスを抜け、部下が待機しているフォードのドアの前に行くまで、ルキーノはこれから打つべき対策についてあれこれ考えた。
 ルキーノはすでにベルナルドの無言のメッセージを野放しにしておくことができなくなっていた。
 車内へ乗り込むと、すぐさまタバコに火をつけた。煙が纏わりついてうざったい。
 ジャンは、…俺の、ジャンだ。
 ベルナルドにはそれを解らせてやらなければならない。いや、ベルナルドは分かっているのだろうが、きっと足りていないのだ。
 ベルナルドに明確に見せつけるための方法を…何か…。
 窓を少し開けると、紫煙が隙間からぬけていった。
「―――…」
 パーティだ。
 ベルナルドとは久しくしていない。
 久しぶりに、パーティーをしよう。

 月が明けて、CR:5は今月も月末を乗り切った。
 月初、ほんの少しだけ忙しさから遠のく。それを見計らって、ルキーノはベルナルドの執務室を訪れた。
 ベルナルドは今日も電話と書類の相手をしていた。ルキーノは構わずすぐに用件を切り出した。
「パーティーをしないか?」
「…パーティー…?」
 CR:5主催のか?何のために?
 ベルナルドの頭にはぽんぽんと疑問符が沸いてきたが、視界の端に映ったルキーノの口角が上がった唇で、ああ、と思い出した。
「久しぶりだな。お前はもう必要なくなったのかと思っていたよ」
「お前が満足する、極上を用意してやる」
「…へえ…」
 ベルナルドも口元に笑みを載せながら書類から目を上げると、ルキーノの深いローズピンクの瞳にぶつかった。
「―――まさか…」 
 ベルナルドの顔から笑みが消える。そして、ゆっくりと唇を動かす。
「…まさか…、…相手に、承諾は取っているのか?」
「いつもどおりだ。その気にさせればいい」
「…」
 先刻とは打って変わって、沈黙が流れる。
 ベルナルドは答えない。
「もちろん、無理強いはしないさ。無理にするようなことでもないしな」
「…」
「だが、滅多にない、極上だ。俺にとっても。お前にとっても、そうだろう? ベルナルド」
「…」
「今週の金曜、22時に、デイバンホテルのスイートだ。次は二度とない」
 ルキーノはベルナルドの返事を待たず、部屋を出た。
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テーマ : 二次創作小説
ジャンル : アニメ・コミック

tag : LD1 ラッキードッグ1 ルキジャン

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