twilog まり(@mrmlmary)

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ジュリオのドルチェとルキーノの説教【イヴァンEDでベルジャン4】

 さて。どうやらイヴァンにはバレていなかったらしい。だがそれは問題が増えなかった、というだけで、問題がなくなったわけではない。
 これから、どーすっかな。
 とにかく1人でベルナルドに会うのはやめよう。と、思ったが、それは無理な話だろう。ベルナルドは幹部筆頭だ。しかもヤツはCR:5の金庫番だ。今までの付き合いも一番長い。イヴァンを除けは最も会う用事のある人物だ。
 しらばっくれるか。・・・そんなこと、続けられるのか?
 いや、やっぱり、オレの勘違いだったのかもしれない。あのロリポップも『伝統』のキスも。・・・まさか。現実を見よう。勘違いだと思うほどオレもガキじゃない。


 数日後、木曜日が来た。木曜日はカポとカヴァッリ爺さん、そして幹部全員が集まる定例の食事会がある曜日だ。
 オレはその日、幹部全員が集まるんだから、オレ1人じゃないんだからと、高をくくっていた。
 いつもどおりに食事会は始まり、終盤へ差し掛かった。食事会の本番は、シェフにとっても俺たちにとっても、食後からといってもよかった。パティシエは、舌の肥えた、しかも大食らいのボンドーネの御曹司のために、毎回美味な大量のドルチェを作っていた。オレ達は思い思いに食後酒や葉巻を味わい、仕事の話を始める。
 今日こそは食後酒だけにしておくかと思ったが、ジュリオの前に運ばれてきたティラミスの載ったパフェを見たら、砂の城の様なオレの意思はすぐに崩れた。
「ジュリオ、いいな、それ。美味いか?」
「あ・・・、ジャンさん、はい。・・・おいしいです。」
ジュリオは超高速でパフェを口に運んでいた。・・・スプーン、小せぇんじゃねえの?
「あの、ジャンさん・・・も、一緒に、食べません・・・か?」
 ジュリオ、お前ホントにいいヤツだな。その言葉を待てたぜ。オレはジュリオの隣の席に移動して、給仕からもらったスプーンで一緒に特大パフェを貪った。
 今日もいつものように自分達のシマの様子を話して終わるものだと思っていた。もうそろそろ仕事の話も終わりという頃に、ベルナルドが胸ポケットから手紙のようなものを数通出して、言った。
「結婚することにしました」
――はぁ!?
「ボス、どうぞ。こちらが結婚式の招待状です」
ベルナルドがまずカポ・アレッサンドロに結婚式の招待状なるものを手渡した。次にカヴァッリ爺さんへ。
「ところで誰と結婚するんだ?俺の知ってるやつか」
「大学のときからの・・・、アナスタシアですよ」
ああ、とカポ・アレッサンドロは合点がいった様だった。
 ルキーノとは握手なんかしてる。
「おめでとう、ベルナルド。家族ってもんは良いもんだぞ。・・・大切にしろよ」
「ああ。ありがとう」
 この場にいる全員に配り終わったあと、ベルナルドは最後にオレの前に来て、白地に金の文字でWeddingと書かれた封筒を持ってきた。
「ジャン」
「あ、お、おめでとう。ベルナルド」
いきなりでびっくりした。でも、おめでたいことには違いない。
「ありがとう」
いつもの優しげな笑顔だ。
「あ、そうだ、ジャン。このあとオレの部屋に来てくれないか」
そう言って、ベルナルドはその白い封筒を手渡した。
「ところで、次期カポには、そういう話はないのか」
「へ?」
突然何を言いわれたのかと思った。ルキーノだった。
「何言ってんの。オレまだ25だぜ、ルキーノ。ベルナルドの歳まで、オレはまだまだ時間があるよ」
「オレはお前ぐらいのときに結婚した」
それはお前が早かったんだろ。いや、早くはないのか。ベルナルドは遅いほうか・・・。
「そっ、そんなこと言ったら、ジュリオだって歳は同じくらいだろ」
「ジュリオは名門ボンドーネ家の御曹司じゃぞ。既に婚約者くらいおるわい」
「――はあぁ!?」
あまりに予想外のカヴァッリ爺さんの発言に驚いてジュリオの方を振り向く。ジュリオは、こちらを見て、いつもと変わらぬ口調でのたまった。
「・・・あ、はい・・・。・・・婚約者、いる・・・そうです」
「何だ!?その他人事のような言い方は!」
「あっ・・・、会ったこと、ないので・・・」
・・・そうなのか?婚約者って、そんなもんなのか?金持ちって、名家ってそういうもんなのか?
 さらにルキーノはニヤニヤしながら続けた。
「そーいや、イヴァンにもロザーリアお嬢様がいらっしゃるしな」
「げっ!」
イヴァンが露骨にオレを巻き込むなと書いてある顔をひくつかせていた。イヴァンのすぐ右側にカヴァッリ爺さんがいるため、イヴァンはそれ以上首を回してオレ達の方に向き直れないでいるようだった。
「ロッ、ロザーリアはまだ13じゃぞ!」
「そーだよ!オレは知らねーよ。ガキは趣味じゃねぇ」
カヴァッリ爺さんもイヴァンもルキーノの振りを躍起になって払いのけようとしている。
「イヴァン、女性というものは、瞬く間に変わるもんだぞ。つい最近まで単なるチビスケだったと思っていた子も、いつの間にか素敵なレディになる」
「そうだぞ、イヴァン」
ベルナルドがルキーノに続く。
「あと5年もしてみろ。ロザーリアお嬢様は18になる。そのときお前は何歳だ?・・・今から大切にしとけよ」
・・・イヴァンは、その時、27だ。今のオレより上だ。
「・・・」
 ジャンカルロ・ブルボン・デル・モンテ、25歳。突然、現実を、突きつけられる。・・・イヴァンの方が、オレから離れて行くかもしれないのだ。
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