twilog まり(@mrmlmary)

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アリバイ【イヴァンEDでベルジャン19】


次回、最終話です。

描き始めるとき、最終話のエピソードが思い浮かんで、
そこからSSの構想を練りました。

第17話、第18話、第19話は、
当初書く予定ではなかったんですが・・・。

ベルナルドの腹黒さとジャンの狡さが
伝わるといいなと思って書きました。


*******************


 背中からベルナルドの体温が離れた。
「・・・んっ・・・」
ベルナルドがオレから引き抜いた。その衝撃で少し、声が漏れた。
 オレはしばらくそのままの状態で動けなかった。でも、早く後始末しないと。内腿を残滓が伝う感触がした。
 ベルナルドは既に身支度を整えて、オレをティッシュで拭こうとした。
「・・・いいよ、自分でする・・・」
「・・・動けないんだろ・・・遠慮するな」
遠慮じゃなくて、恥ずかしいんだよ。
「・・・っあ・・・」
中から精液を出すために少し広げられて、また声が漏れた。
「・・・もう・・・いいから・・・」
応急処置はして、ズボンを上げた。
 ふっと自分の身体が浮いた。ベルナルドがオレを抱きかかえている。オレはそのままソファへと運ばれた。
「少し、休んでて」
 そう言うとベルナルドはテーブルに水を置いた。次にデスク周りを掃除し始めた。デスクをきれいに拭き、床のマグカップの残骸を拾い、落とした電話機を元に戻す。
「換気扇、回すよ。少し寒いけど、ガマンして」
「・・・あ、うん」
さらにベルナルドは使用済のティッシュと布巾、ゴミ箱にあったゴミ、全てを一緒にしビニール袋の口を閉めた。さらにそれをチョコレートか何かが入っていたであろう紙袋に入れた。
「ちょっと、出てくる。すぐ戻るから」
そういって、ベルナルドはその紙袋を持って部屋を出て行った。外からカギをかける音がした。
「・・・」
ひとり、取り残された。
 ・・・証拠隠滅、だよな。
 オレはベルナルドが用意してくれた水を一口飲んで渇いたのどを潤した。
 ベルナルド、手際いいな。一体今までどんな修羅場踏んできたんだか・・・。オレも、早々にシャワー浴びないと。・・・あー・・・、腰が、ダルい・・・。
 オレがダラダラしていると、ベルナルドが戻ってきた。例の紙袋は持っていない。どこかに捨ててきたのか。
「・・・」
ベルナルドは換気扇を止め、今度は誰も飲まないコーヒーを入れ始めた。部屋にコーヒーの好い香りが立ちこめる。そしてタバコを1本吸った。ベルナルドの隠蔽工作は完璧だ。
 最後に、あのグレーの電話線を電話機に繋いだ。
 電話線が繋がったと同時に、その電話がなった。ベルナルドは自分の席に座ってから、電話を取った。
『おい!何でずっと繋がんねーんだよ!』
オレは身が竦んだ。その大きな声は受話器から漏れてオレにまで聞こえてきた。・・・イヴァンだ。
「あぁ、悪いね。ちょっと席を外してたんだ。お前こそ、どうしたんだ?イヴァン」
オレは急に事の重大さを思い出し、慄いた。
「なんだ、痴話ゲンカか。そんなことで俺に電話かけてきたのか。その辺で女としけこんでるんじゃないのか?」
どうやらオレがいつもの場所にいないからと、ベルナルドのところに電話をかけてきたらしい。外を見るともう夕方だった。
「イヴァン。ひとつ、人生の先輩としてアドバイスをしてやろう。そういう時はそっとしておけ。戻ってきたときも何事もなかったように、だ。・・・器の見せ所というやつだな」
 ベルナルドはオレを隣にしつつ、いけしゃあしゃあとイヴァンにもっともらしいことを言った。ベルナルドの腹は真っ黒だ。そして・・・深く、冷たい。
「・・・」
オレはその電話が終わるまで小さくなって俯いていた。
 電話が終わり、ベルナルドがオレに話しかけてきた。
「・・・だ、そうだよ、ジャン」
「・・・今日は、・・・」
オレは、今日は、・・・何事もなかったようにイヴァンに顔をあわせる自信は、なかった。
「今夜は女を買うといい。イヴァン仕切りの店でな」
オレは顔を上げた。
「イヴァンの仕切りの店なら、お前から何も言わなくても、じきにイヴァンの耳に入る。そのほうが、自然だろう?」
「・・・」
 ベルナルドはオレのアリバイまでも用意した。

 オレはシャワーを浴びると、ベルナルドが言うように、イヴァンの仕切りの売春宿に来て女を選んだ。この店は何度かイヴァンと一緒に仕事として来ているため、オレの顔を見知っているものも何人かいた。
 オレはなるべく最近新しく入って、オレやイヴァンのことをあまり知らないような女を買った。
 正直、もう本日3回目になるので、いい加減めんどくさかったのだが、こんなところに来てやる事やんねーと、それも怪しまれる。
「・・・」
 ・・・驚いた。
 自分の、女の抱き方が、明らかに変わっていた。
 今回、イヴァンと関係を持ってから、初めて女を抱いた。今までも、女は優しく扱っているつもりだった。女の欲しがることはなるべく与えてきたつもりだった。だが今回、つもり、がはっきり見えた。優しく扱うことと優しく扱ったつもりになってたことの明確な違いがわかった。さらに、・・・女が本当に満足しているのかどうか、もだ。
 思わぬ副産物だった。
 あらかたやるべきことはやって、オレはやっと休めると思った。プレッシャーの感じるひと時だった。
 その女は、彼女とケンカでもしたのかと聞いてきた。聡い女だ。
「まぁ、そんなところだ」
 適当に返しておいた。
 外には月が出ていた。
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