twilog まり(@mrmlmary)

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帰る場所【イヴァンEDでベルジャン15】


・・・15話目です。
もう、20話いくんじゃないかと思っています。
まさか、こんなに長くなるとは思ってなかった・・・。

今回は、イヴァンくん、ちょっと男前にしてみました。
ホントは前回と今回を一緒にして1話の予定だったんですけど、
イヴァンのちょっとイイとこを書いてたら、
また長くなっちゃいました。

そして、毎度のことながら、ベルナルドはズルい大人です。
ちょっといい男だから、その分ズルいんだっけか・・・?


*********************************


 ベルナルドが自室に戻って程なく電話が鳴った。何気なく、その受話器を取った。今日はイヴァンが帰ったから、この電話機が鳴るとは思っていなかった。なんだろうと思って、何の気なしに受話器を取ったのだ。
 ・・・ジャン・・・。俺の気持ちをわかっているくせに、そういうことを仕掛けてくるわけか・・・。
 ベルナルドは受話器を置いた。そのまま、・・・しばらく動けなかった。
 今夜は、・・・ナスターシャを抱かなければ。ナスターシャを抱くんだ・・・!今日は店に出ていないはずだ。自宅に行けば必ず会える。
 ベルナルドは自分に呪文をかけるように心の中で叫んだ。
 ・・・深呼吸をし、心が定まると、ベルナルドは乱暴にコートを取り、部屋を出た。

 ドアのノックで目が覚めた。朝だった。
 ふらつく足でベッドを降り、のぞき穴も確認せずドアを開けた。
「――っうわ!」
「・・・」
・・・イヴァンだった。
「お、おおおっ、お前!何だよその格好・・・」
イヴァンは慌ててドアを閉めた。オレは、オリーブオイルと自分の精液まみれの一糸纏わぬ姿でイヴァンの前に立っていた。
 急に何かがこみ上げてきた。
「――ジャン・・・!」
 イヴァンがオレの名前を叫んだ。
 オレは・・・、涙が溢れて、こぼれていた。
「――・・・」
 イヴァンが・・・オレを、・・・抱きしめた。いとおしむように、強く、しっかりと。
 しばらくするとイヴァンはオレの手を引き、部屋の奥へと連れて行った。二人並んでベッドに腰掛けた。
「・・・」
イヴァンは何も言わず、そのまましばらくオレの手を握っていた。
 引いたと思った涙が、またぶり返す。・・・なんなんだろ、これ。結局ベルナルドは来なかったということに失望したのか。やはり最後にオレの側にはイヴァンがいると安心したのか。
 ・・・わからない。自分が、自分で・・・わからない。
 いや、わかっていたことは一つだけある。この部屋に誰か来るとしたら、それはイヴァンだということ。昨夜、アルファロメオが本部を出て行くエンジン音を聞いて、そう思ったのだ。でも、もしかしたら、とも思った。さっきドアを開けるまでは。
 オレは後ろに倒れ、ベッドに横になった。
「・・・ったく・・・」
 そう呟くと、イヴァンは枕の位置までオレを抱きかかえて寝かせた。靴を脱いでベッドに横になり、タオルケットをかけた。二人一緒に布団に包まる。
 ・・・まさか、オレが寂しがって泣いてたとか、思ったんじゃねーだろーな・・・。それはない!いくらなんでもそれはない!
 イヴァンの腕がオレを抱くように覆いかぶさる。
「・・・お前・・・、何か言いたいことがあったら、言えよ・・・」
イヴァンがオレに囁くように言った。今日は、妙に優しいな、イヴァン。・・・オレのせいか。
「・・・別に・・・、何もねーよ・・・」
・・・言えねーよ。自分でもわけわかんねーのに。
「・・・」
イヴァンは何か言いたそうだったが、それ以上何も言ってこなかった。
 この日は昼までイヴァンと一緒にベッドに横になっていた。たまにイヴァンのぎこちないキスが頬に降ってきた。

 昨夜は突然の訪問にもかかわらず、アナスタシアは快くベルナルドを迎えた。いつもは電話を入れ、花束を抱えてくるフィアンセは、昨晩は切羽詰った様子だった。部屋に促されると、ベルナルドは無言でアナスタシアを抱きしめた。今日の昼間に会ったばかりなのに、明日金曜日にいつものとおり会う筈なのにと、アナスタシアはベルナルドのいつもと違う様子に少し戸惑った。
「・・・君の残り香が、オレをここに連れてきたんだ・・・」
・・・心にもないことを言った。ベルナルドはアナスタシアを抱きしめながら、自分の顔が見られていないことをいいことに、甘い言葉を囁き続けた。
 ・・・ジャン・・・!
 お前がイヴァンを選んだんだろう?お前から俺の側を離れたんだろう?どうして今更・・・。お前は本気でイヴァンとの関係を清算するつもりか?それが本当に出来るのか?まさかこんなことまで兵力の影響が及ぶとは思っていなかった。・・・なぜ、なぜイヴァンなんだ、ジャン!
 アナスタシアを、強く、強く、抱いた。
 一晩寝たら、アナスタシアの顔もまともに見れるようになっていた。
「おはよう」
 ベルナルドはアナスタシアに声をかけた。
 また、何事も無かったように日々を始めればいい。
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ジャンル : アニメ・コミック

tag : ラッキードッグ1 LD1 ベルジャン イヴァジャン

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