twilog まり(@mrmlmary)

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白い男【ジュリオ死亡EDラグベルジャン1】

ラキド2周年おめでとうございます。
ラキドに出会えてここ1年半くらいとても幸せです。
ありがとうございます。

今月はベル誕ですね。
今年もベルナルド関連で何か書こうと思い立ちまして、
今回は憧れの「記憶喪失モノ」に挑戦してみることにしました。
しかも、今マイブームなラグベルジャンで。

SS書くの久しぶりすぎて、文章書けません。
プロット立ててみたけど、最後まで立たず、
それなのに早くうpしたくなって、我慢できずにフライングです。
そして、現段階のプロットだとあんまし面白くないなーと、自分で思いました。
毎日更新できるといいなと淡い期待を抱きつつ、
まあ、それは無理だろうなと思うのでした。

余裕があったら、この話でベル誕プチオンリーにコピ本出したいですが、
今の時点でプロット終わってないんじゃ無理ではなかろうかと思うのでした。


今回、えろなしです。


**************


 目覚めると、見知らぬ天井があった。見知らぬ部屋。外は見知らぬ景色。
「おはようございます。ベルナルド」
 ベルナルド、と白髪の男が声をかけてきた。その髪は緩くうねり、腰まであった。肌も白く、灰のようだった。目は、見えない。丸型のサングラスをかけているからだ。
「コーヒーを入れますね」
 そう言って白い男は奥の部屋へ消えた。
 ここは山小屋のようだ。壁が簡易なので、ロッジか何かだろうか。外を見ると、全く建物は無く、きっと山の中なのだろうと思った。
 ここはどこだ?あの男は何者だ?『ベルナルド』とは誰のことだ?
 ―――俺は…誰だ?
 そう思ったら、不安になった。急に理由もわからず、恐ろしくなった。
 自分のことが、わからない…。
 ここを出よう。そう思った。
「―――…!」
 痛い。身体が、痛い。具体的にいうと、…ペニスとアヌスが。
 身体を動かしたら疼痛が中心から走り、一時ベッドの上で蹲った。痛みをおしてベッドから降りようとしたら、自分が服を着ていないことに気づいた。いや、下着はつけていた。自分の服を着たいと思ったが、どれなのかわからない。壁にスラックスとジャケットが掛かっているが、それが自分のものなのかあの白い男のものなのかがわからない。
「コーヒーいれました」
 コーヒーの香ばしい香りとともにあの白い男が戻ってきた。
「…俺は、…誰だ…?」
 やっと自分の言いたいことを口にした。
「…」
 白い男は暫く何も言わず、部屋の入り口に立っていた。
 何か、まずいことを言ったのだろうか。
「あの、英語でおっしゃっていただけませんか」
 英語?英語が言えるのか。
「俺は、誰だ?」
「ベルナルド・オルトラーニでしょう?ダイニングに来ませんか。向こうにコーヒーを用意してあります」
 英語は確かに言えた。そして相手がしゃべっているのも英語だ。
「俺は、英語とイタリア語が言えるのか」
「はい」
「俺の服は?」
「昨日、その壁に掛けたでしょう?」
 壁に掛かっている服は自分のものだったらしい。

 珍しいこともあるものだとラグトリフは思った。ベルナルドが寝ぼけているなんて。何を言っているのかわからなかったが、その音色と彼の背景からイタリア語だろうと推測した。
 だが、その後に続く会話もまた奇妙だった。
 二人はとりあえず腰をすえてダイニングで話し合った。話し合いというよりは取調べか尋問という感じだった。
「俺は…ベルナルド、なのか?」
「はい」
「ベルナルド・オルトラーニ?」
「はい、そうです」
「お前は?」
「ラグトリフです」
「ラグト…?」
「ラグトリフ・フェルフーフェンです」
「ラドクリフ・フェル…、…」
「…」
 いよいよベルナルドがおかしくなったか。
「ここは?」
「私の家です」
「こんな…山の中に」
「山の中ではありませんよ。周りは牧場です」
「俺はどうしてこんなところにいるんだ?」
「あなたが昨夜自分で車を運転して来たでしょう?」
「…」
 おかしくなった、というか…。
「記憶喪失でしょうか」
 ラグトリフはひとつの可能性に行き着いた。
「…」
 ベルナルドも同様の意見だったようで、無言で同意の意を伝えた。席に着いた当初は怯え、その怯えさえ隠そうとしていたが、どうやら落ち着いてきたようだ。
「とりあえず、CR:5の皆さんには報告したほうがよろしいでしょうねえ」
「CR:5?」
「ええ。あなたはCR:5という組織の幹部筆頭で、私の仕事の依頼主です」
「…。俺達は仕事上の関係なのに、家に泊まるのか?」
 怪訝そうな様子のベルナルドに真実を伝えるべきかどうかラグトリフは迷った。
 伝えてどうするのだろうか。ベルナルドに記憶は無いのだ。もし記憶があったとしても気持ちはここには無い。いずれにしても同じだ、伝えても伝えなくても。
「そろそそ出ましょうか。デイバンへ」
 ラグトリフはベルナルドの質問に微笑みで返した。
「外の赤い車が見えますか?あれがあなたが乗ってきた車ですよ」
 ベルナルドはお気に入りのアルファロメオの方を向いても、ただボーっと眺めるだけで、ピクリとも表情を変えなかった。

「オレは?オレのことも…覚えてねーの?」
 金髪の男がベルナルドを覗き込んだ。
「医者が記憶喪失って言ってんだからそーなんだろうよ」
 銀髪の男が行儀悪くソファの上で仰け反っている。
「これからの仕事はどうするんだ?取り急ぎ帳簿関係はどうにかしないといけないだろう」
 赤毛の男が葉巻を燻らせた。
 ここはCR:5と言われるヤクザの本部だった。カポの執務室でベルナルドは3人の男達に囲まれていた。先ほどまでいた医師とあの白い男ラグトリフはすでに退席していた。
 なぜベルナルドが記憶喪失になったのか、医師は『第一発見者』であるラグトリフにいろいろ聞いていたが、結局これと断定できる原因はわからなかった。
 全生活史健忘。生まれてから今までの自分のことを忘れ、一方で常識や社会のニュースなどについては覚えており、多くが心因性と言われている。それがベルナルドに下された病名だった。
「前髪だけじゃ飽き足らず、自分の脳みそまで痛めつけたか」
「いや待て、一般的なことを覚えているなら、簿記もできるのか?」
 銀髪は口汚くわめき、赤毛は心配する素振りなど無かった。
「…俺は…ヤクザなのか…?」
 ベルナルドは堪らず洩らした。
 ラグトリフがCR:5という組織と言ったため、ベルナルドはどこかの企業か何かだと思っていた。この3人の男達は自分を放置してどんどん話しを進めていく。まるで増水した川の中州に取り残されたようだ。いったいいつの間に自分はヤクザということになってしまったのだ。
「アマちゃんになったもんだな、こっパゲ」
 銀髪は呆れたようにベルナルドを見た。
「ベルナルド、お前の左手首を見てみろ」
 赤毛の男に言われて、ベルナルドは自分の左手首を見た。そこにはCR:5と刺青が彫ってあった。自分の記憶に無い刺青。
「オメルタ、血の掟。俺達はコーサ・ノストラだ。組織を抜けたかったら、己の命を差し出せ」
 全身の血が凍るような眼差しがベルナルドを射た。
 金髪の男だけが何も言わず、曇った表情を浮かべていた。
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テーマ : 二次創作小説
ジャンル : アニメ・コミック

tag : LD1 ラッキードッグ1 ラグベルジャン

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